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有機農業現地研修会に参加しました

1月16日,堺市の鉢ヶ峯にある仲野さんの畑に行ってきました。

仲野さんは定年までJAで営農指導を担当しておられましたが,10年前に退職してから有機農業に取り組み,有機JASの認証を受けておられます。

ここ鉢ヶ峯には30町という広さの圃場整備された田畑があり,給水も行き届いています。そこでハウス7棟を使い効率的に高く売れる野菜を栽培されています。

堺は軟弱野菜の産地。「ブランド化しないと他の地域に負けてしまう」と,15年前に農薬を半減させた「大阪エコ農産物」栽培に取り組まれました。しかしそれも大阪府全域にいきわたり,当たり前になり,さらに極めるなら有機にすることが必要と,オーガニックSSを組織し仲間とともに有機農業を実践されている。

採算性を確立するために,いろいろな工夫をされています。興味深かったのは苗の販売。タキイさんと新種の開発をされるほど高い技術力をお持ちなので,収量が多い品種を選び自家採取し,自家用だけでなく市民農園の方に分ける分と販売分も育苗されています。また最盛期には出荷しないよう,早生か晩生の高値で売れる時期を計算して育てておられます。

毛馬きゅうり,天王寺かぶら,田辺だいこんなど伝統野菜も積極的に育てられています。田辺だいこんを3本,畑で抜いてみるとどれも長さが違いました。

「伝統野菜は大きさが揃わず,一般出荷は難しい。でも緻密で味がしみ込みやすく,葉は生毛もなく食べやすい。」とのこと

流通の都合で美味しいものが作られなくなるのは,消費者としては大変残念だと思いました。和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのを契機に,こういった伝統野菜ももっと注目されて需要が増え,どんどん栽培されるようになることを期待したいと思います。

(豊嶋 尚子)

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